「足の裏にくっ付いたご飯つぶ」
「税理士資格は足の裏にくっ付いたご飯つぶと同じ。取らないと食べられないけど、取っても汚くて食べられません」
業界内では良く聞く言葉ですが、この一言はすべてを物語っていますね。
税理士は比較的独占業務が多いです。
税務相談に申告書作成。
税理士の資格を持っていないとこれらの業務はできません。
そのため、税理士の資格を取れば将来安泰、リッチな生活が待っているか?
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悲しいけど、絶対にあり得ません。
税理士報酬の規定が撤廃され、国の保護がなくなり、競争社会に放り出され。。。
インターネットで税理士報酬の相場が開示され、一気に価格競争に。。。
当たり前の状態になっただけ?
と、ここまで見ると悲観すべきという結論になりますが、本当にそうでしょうか?
価格が低下して、競争が激化して・・・
ただ、自由競争にさらされて、他のビジネスと同じ状態になっただけではないでしょうか?
価格が安い=付加価値が低い
外部環境が大幅に変わっています。税理士業界は変わっていませんが。。。
弥生会計や全自動のクラウド会計ソフトfreeeなど、会計の知識がなくても帳簿が作れるようになっています。
イ―タックスの普及で、申告書作成も簡単にできます。
税務相談もインターネットでググればほとんど解決できます。
明らかに付加価値が低下していますね。
付加価値の高い仕事にシフトする
口で言うのは簡単だがそれを実行するのは大変難しいのですが。。。
難しいからこそ付加価値があるということなんでしょう。
それを意識していかないと本当に資格を取ると貧乏になってしまいます。
クライアントの求めるものを提供できれば付加価値が高い仕事
付加価値の高い仕事=クライアントが本当に求めるものを提供すること
付加価値が高い仕事というと国際税務やコンサルティングや・・・とたくさん難しいことを思い浮かべがちですが、クライアントが求めるものを提供し続けることができれば価格競争に巻き込まれることはないでしょう。
もちろんクライアントがめんどくさいから外注する仕事はクライアントが本当に求めるものには該当しません。
(まさに記帳代行や申告業務ですが・・・)
それが提供できるためには日々自分の経験値をアップしていかなければ到底できないので、頑張らねば。
思わずタイトルにつられて買ってしまった本ですが、うんうんと思えるところが多くさらりと見るとおもしろいかもしれません。
ただ、書いてあることをうのみにすると良くありませんが。。。