税理士だけでなく、弁護士の軒弁、イソ弁、会計士の就職難と「士業=安定してお金が稼げる」
という良き時代は終わり、普通の業界同様、競争社会へ。
昔は税理士にも報酬規定があり、独占業務をやっていれば安定して収入を得ることができました。
しかし、報酬規定がなくなり、インターネットが普及していく中で当然のごとく価格競争が起こり、1件当たりの顧問報酬や税理士報酬はすごい勢いで下落しています。
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税理士独占業務の付加価値の低下
Freeeといったクラウドの無料の会計システムが出てきて、
誰でも簡単に帳簿が作れたり、E-TAXで指示に従いながら申告書を作れたり
とどんどん税理士業務が自分でできるようになってきています。
もちろんある程度の規模を持つ法人であれば申告業務が残りますが、
昔のように経理にベテランは必要なく誰でも経理ができるソフトがある中では、
当然自社での経理や申告書作成化が進み、仕事自体も減るでしょう。
もちろん法人の数自体も減少しています。
さらには、税務上の疑問もネットでググれば答えは書いてあるし、税務署の無料電話相談センターも結構親切に教えてくれます。
そうなると税理士の仕事はますます。。。。
もちろん、仕事がなくなることはありえませんが、従来の記帳代行+税務申告というビジネスモデルはどんどん低価格化が進み、
これしかできないと忙しいけれども、思ったほど稼げないという負のスパイラルに陥ってしまうでしょう。
やはり、税理士の独占業務にしがみついていてもメリットはもうないでしょう。
それでも税理士が良い理由
経営者は孤独です。
経理担当者も自分の判断が正しいか常に不安を持っています。
税理士は会社の数字をすべて見ることができ、経営者にも一番近い位置にいます。
そのため、クライアントの悩みや問題点に1番に気付ける環境があります。
商売のネタが目の前に転がっているということです。
それであればそれを問題提起し、一緒に悩み、考え、
話し合うことによりクライアントにとってはかけがえのない存在になることができます。
そうなればしめたもので価格競争とは無縁の世界に行けます。
もちろん常にクライアントのために価値の提供をし続けることはしんどいことですが、
これからはコンサルティングメインで税務申告が+アルファと考えた方が良いのかもしれません。
コンサルティングの力をもっとつけなければという自分への警鐘も込めて。